ベトナム料理を作る会に参加しました。

 みなさん、こんにちは

 
 これまでの記事で何度かご紹介してきました、八女日本語教室「よーら話そう」


 日本語の授業以外にもいろいろな楽しい活動が行われています。

 その1つとして、先日、リーダーKさんのお宅でベトナム料理を作る会が行われました。

 出来上がり
 本日の料理は生春巻き、揚げ春巻き、バインセオ、タケノコ、緑豆のチェー…etcです。
 
 
 料理を担当されたのは、ベトナムで日本語を教えている先生や日本料理を学んでいる方々。

 揚げ春巻き製作中
 揚げ春巻きを揚げています。手際がとってもいい

 
 先生のご指導の下、みなさんで生春巻きに挑戦中。

 生春巻き製作中
ライスペーパーを濡らして材料を巻いていきます。

 完成品。

 生春巻き
 おいしそうですね。現地と同じ仕上がり。



 ホーチミン市でよく食べたバインセオ。ベトナム風お好み焼きと訳されますが、日本のお好み焼きとはずいぶん違います。

 バインセオ
 日本ではなかなかいただけません。貴重な体験です。


 おいしく頂いて、「ご馳走様でした」と思ったら、もう1品。

  
 ベトナム中部の高原の町、ダラットの特産品。

 ライスペーパーならぬポテトペーパーで具を巻いたもの。これが日本で食べられるなんて、奇跡的です

 ダラットのバイン?
 ベトナムに2年いましたが、初めて頂きました。ほんのり甘い皮で、おいしかったです。 


 日本語教育に関わっていると、日本語を教える以外に、学習者の方々との異文化交流を楽しむチャンスにも恵まれます。それも日本語教育の面白さですね。

 
 八女・筑後地域にお住まいの方、ぜひ日本語教育にチャレンジしてみてください。

 
 詳細は「八女日本語教室」までお尋ねください。

 八女日本語教室

 HANAにコメントorメールいただいても構いません。


 では、また 
 

八女弁講座(19)

 みなさん、こんにちは

 今回は八女弁講座の第19回目。

 
 文末に使われる表現をご紹介しましょう。

 
 山中渓谷
 今日はグリーンピア八女のすぐ近くにある山中渓谷をご紹介しましょう。



 「今日、雨降るかな

 「うーん、西のほうが明るくなってきたし、降らないんじゃないかな

 
 これを八女・筑後弁にすると…

 「今日、雨降るやろうか

 「うーん、西のほうの明るなってきたけん、降らんめ


 山中渓谷1
 緑が“萌える”というか“燃えて”いました。


 
 “ない形(未然形)+んめ”で、「~ないだろう」という否定の予測を表します。標準語でも「~まい」と言いますよね。その方言が「~め」なのかもしれません。

 
 山中渓谷2
 夏、お弁当を持ってきたら一日中いられそうです。


 そういえば、「~まい」には、否定の予測の意味のほかに、「否定の意志」の意味もありますよね。

 「最近、体の調子が悪いから、タバコはもう吸うまい」というように。

 
 山中渓谷3
 町指定文化財の重箱岩。こんな形をした岩がたくさんあります。約250万年前に溶岩が冷えて誕生した岩だそうです。



 ただ、標準語でこの表現は話し言葉というよりはずっと書き言葉的ですが、八女・筑後弁では話し言葉でも使えるんですよ。

 「そげん食べたらまた太るよ(そんなに食べたらまた太るよ)」

 「そうやんにゃ。もう食べんめ(そうだね。もう食べないようにしよう)」

 
 山中渓谷4
 秋の紅葉もすばらしいそうですよ。


 「~まい」が「~め」になる…標準語と方言の関係を考えるのはとても面白い作業です。


 皆さんのお住まいの町にも何か面白い方言があると思います。ぜひ紹介してください。

 
 山中渓谷5
 遠くで“コンコンコンコン”とキツツキが木をつついている音が聞こえました。


 では、また
 

ベトナム語のお話

 みななさん、こんにちは

 HANAの専門はもちろん日本語、日本語教育ですが、ベトナム語入門講座も実施しています。

 現在は八女会場で4名の皆さんが熱心に勉強なさっています。

 
 受講生の皆さん

 
 そこで今回はベトナム語の面白さについて少しご紹介しましょう。

 
 ホワンキエム湖
 首都ハノイの中心部、巨大な亀が住んでいる「ホワンキエム(Hoàng Kiếm還剣)湖」

 
 
 ベトナム語には、「漢越語(Hán Việt)」と呼ばれる、日本語の漢語に相当する言葉がたくさんあります。

 そもそも「ベトナム」という国の名前も漢越語で、「越南」をベトナム語読みしたのが“Việt Nam”なんです。

 例えば、以前「HANAの活動(2)」でもご紹介しましたが、“Chú ý”は「注意」、“Liên lạc” は「連絡」…などなど、ベトナム語には日本人にとって覚えやすい言葉がたくさんあります。

 
 ホーチミン廟
 ホーチミン主席の遺体が安置されているホーチミン廟。


 それ以外にも、日本語の熟語のように言葉の組み合わせでできた新しい言葉がたくさんあります。

 
 ベトナム語で「車」のことを“Xe”と言いますが、これに「馬」を表す“ngựa”をつけた“xe ngựa”はそのまま「馬車」になります。

 ちなみに英語では“Carriage”で、ベトナム語のように“Horse car”と言っても通じないのではないでしょうか。

 一柱寺
 ハノイの観光地の1つ、「一柱寺」


 他にも「車(Xe)+踏む(đạp)」=“Xe đạp”は「自転車」、「車(Xe)+機械(máy)」=“Xe máy”は「バイク」を表します。


 面白い言葉もあります。

 
 「車(Xe)+抱く・抱擁する(ôm)」=“Xe ôm”は…


 文廟
 ベトナム最初の大学と言われる「文廟」


 バイクタクシーのことなんです。

 確かに、後ろに座った乗客は落ちないように運転手を“ôm”するかもしれませんね。


 もし、運転手が「美しい(đẹp)+男の子(trai)」=“đẹp trai”…ハンサムなら、どんなに安全でも、ゆっくりでも“ôm”したいところですが…

 
 フォー
 ハノイの朝ご飯、フォー。毎朝でも食べたいおいしさです。

 
 発音は本当に難しいベトナム語ですが、言葉を楽しく覚えながらベトナム語に親しんでいただきたいと思います。

 皆さんもぜひベトナム語に挑戦してみてくださいね。


 ベトナムの家庭料理
 ベトナムの家庭料理はほんとーーーーにおいしいです!!!


 お問い合わせ、お待ちしております。


 Xin chào các bạn Việt Nam! Nếu mà có cái gì sai thì xin cho tôi biết nhe!!





 では、また

八女弁講座(18)

 みなさん、こんにちは

 今日の八女弁講座は助詞。

 八女や福岡地方で使われている面白い助詞があります。それは…

 
 グリーンピア八女
 今回は八女市黒木町にあるグリーンピア八女の春をご紹介します。


 「ち」です。

 例えば…

 「これ、どう思う?」「いいと思うよ」

 
 これを八女弁にすると…


 グリーンピアの石楠花
 春、園内はシャクナゲの花がたくさん咲いています。

 「これ、どげん思う?」「よかち思うよ」

 …となります。

 
 「この人、なんていう人?」

 これは…


 グリーンピアの石楠花2
 白いシャクナゲもさわやかです。


 「この人、なんちいう人?」

 …となるんですね。

 考えた事や言葉の内容を表す助詞、「~と」や「~って」が八女では「~ち」になります。

 グリーンピアのツツジ
 シャクナゲ以外にもツツジがきれいに咲いて、遠くでウグイスが鳴いていました。
 

 「なんちや」なんて、東京の人が聞いたら、何語だと不思議に思われるでしょうね。

 「~だ」が「~や」になるのは関西地方と似ているところです。

 紅葉と新緑
 二種類のモミジが新緑と紅葉の鮮やかなコントラストを見せてくれていました。


 ですから、「なんちや」は「なんとだ」、つまり「なんだって」ということなんです。


 グリーンピア八女明治館
 明治45年に建設されたルネッサンス様式の建物は「大同生命福岡支社」の建物を福岡市の中州から移築したもの。ここで結婚式も挙げられます。

 
 助詞も方言があるんですね。実はまだ方言で使われている助詞はありますが、それはまた今度


 みなさんもぜひご自分の方言を分析してみてください。面白いですよ


 では、また 

日本語の教え方(5)  口頭で

 みなさん、こんにちは

 今日は日本語の教え方の5回目。


 絵カードでも、写真でも、ジェスチャーでもレアリアでも教えることができない言葉や表現があります

 そんなときには、学習者の方と口頭でいろんなやり取りをしながら伝えていくことになります。

 そんな言葉や表現は数限りなくあるのですが、例えば「ガソリン」という言葉を教えるとしましょう。

 英語で「Gasoline」と言うのは簡単ですが、全ての説明を英語で求められる羽目にもなりかねません。自分が分かる言葉だけ英語で、分からない言葉は絵カードでというのは「直接教授法」の教え方とは少し違います。


 こんな教え方はどうでしょう。

 

 「〇〇さんは、一日に3回、朝と昼と晩と、何をしますか」

 「ご飯を食べます」

 「そうですね。私たちは人です。人ですから、一日に3回、ご飯を食べます。では、これ(車の絵カード)は?」

 「車です。」

 「そうですね。人はご飯を食べます。では、車は?車は人じゃありませんね。車は?」


   …ここで、学習者の頭の中には「ガソリン」の概念が浮かぶでしょう。でも、日本語で何と言うか、分からない。一生懸命考えようとするかもしれませんし、「そんなの分からないよ」とちょっと戸惑うかも知れません。でも、ここが大切なのです。

 すぐに答を与えてしまうと、すぐに忘れてしまう恐れがあります。


 大切なのは、苦労して覚えるとか、笑って覚えるとか、何でもいいのですが、記憶するときの心の状態です。「うーん、日本語で何だろう…」と考える事で“意識化”ができます。この意識化が記憶の定着に必要だと考えています。

 ですから、少し時間を置くのです。


 「人はご飯、車は…ガソリン…ですよ」

 このようにして言葉や表現を教えていきます。

 少し難しいのが、このとき、習った言葉でやり取りしなくてはならないということです。

 分からない言葉をたくさん使うと、理解できない部分が多くなってしまって、「ガソリン」を教えるのに大変な遠回りをしなくてはならなくなり、結局何を勉強しているのか分からなくなってしまいます。


 基本的には習った言葉だけ、分からない言葉を使うときには絵カードや写真などを併用しながら進めましょう。

 
 ただ、この方法は失敗することも多いです

 こんな失敗をしたことがあります。


 ベトナムの大学で教えていた頃、学生から「お構いなく」の意味を尋ねられました。

 そこで…

 「ロンさんが私のうちに遊びに来ました。私はお茶を出しました。コーヒーを…、ケーキを…、果物を…、お菓子を…たくさん、たくさん出しました。ロンさんは私に何と言いますか」

 「Em xin(ありがとうございます)」

 …教室の中は大爆笑

 遠慮する文化と感謝する文化の違いもあったのでしょうね。

 ただ、他の学生達が大爆笑したということは、「お構いなく」と「ありがとうございます」の落差が大きすぎたからで、つまりはみんな分かっていたということなのでしょうが…。

 私も苦笑いでした


 日本語を教えるときに完璧に教えることができる人はそうそういません。習う人によって「理想の教え方」は違うからです。

 教えるほうも頭を使い、工夫し、勉強を重ね…そうやってどうしたら分かりやすく教える事ができるか、手探りで進めていく。

 それが日本語教育の難しさでもあり、醍醐味でもあります。


 これから国際化がますます進んでいく日本で、一般の方も日本語教育がどんなものか、理解していただけたらこんなに嬉しいことはありません。


 では、また
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